1.車の駆動方式
外観は同じように見える車も、エンジンの位置や駆動方式はいろいろあり、それぞれの方式によって走行性や乗り心地、さらに室内空間までが異なった性格を持つようになります。
主な駆動方式は次のとおりです。 |
|
●FR方式
フロントエンジン・リヤドライブ方式のことで、車体前部に位置したエンジンから変速機(トランスミッション)をへて、長いプロペラ・シャフトで後輪を駆動するもので、各種の乗用車やトラックに用いられています。
この方式は、発進加速性や登坂力に優れていますが、プロペラ・シャフトがあるため、室内中央にトンネル状の突起ができることやシャフト等の重量増加などの短所もあります。
|
|
●FF方式
フロントエンジン・フロントドライブ方式のことで、エンジンや動力伝達装置(トランスミッション、シャフト等)が車両前部にまとめてあり、前輪を駆動するもので、各種の乗用車に多く用いられています。
前輪は駆動と走行の2大役目を受け持つことになりますが、室内スペース上、重量軽減上の有利さに加え、4輪が独立したサスペンションとなり、乗り心地の良さ、悪路での操縦性の良さが長所です。
|
|
●RR方式
リヤエンジン・リヤドライブ方式は、エンジンや動力伝達装置が車両後部にまとめてあり、後輪を駆動するもので、大型バスや小型乗用車の一部に用いられています。
駆動力の点では有利ですが、トランク内スペースが小さいこと、悪路での操縦性があまりよくないことが短所です。 |
|
●4WD方式
4ホイール・ドライブの略で、4輪全部が駆動します。フロントエンジン・オールホイールドライブ式ともいわれ、前部にあるエンジンの動力をトランスファで前後すべての駆動輪に分配する方式で、前輪または後輪のみに駆動を切り替えられるもの(パート・タイム方式)と、つねに前輪と後輪を駆動するもの(フル・タイム方式)があります。
この方式は、オフロードカーをはじめ、最近は一般車にも増えてきました。悪路や雪上走行に適しているとともに、強力な登坂力を持っています。 |
2.ブレーキの種類
走行中のホイールの回転を止める自動車のブレーキのメカニズムには、ドラム・ブレーキとディスク・ブレーキの2種類があり、クルマの性能や性格で使い分けられています。
「ドラム」と「ディスク」は、ブレーキ本体の根本的な形態、 作業原理の違いをあらわしています。 |
|
●ドラム・ブレーキの原理
ドラム・ブレーキは、ホイールと一緒に回転する浅い円筒(ドラム)の内側に、摩擦材(ライニング)を張ったシューを押しつけて回転を止めるしくみです。通常の走行ではドラム・ブレーキで充分ですが、長い下り坂やサーキット走行などでブレーキを頻繁に使用すると、ブレーキの効きが悪くなることがあります。
この現象を「フェード」と呼びますが、その理由はブレーキの温度が上がって、ライニングの摩擦係数が下がり、効きが悪くなるからです。 |
|
●ディスク・ブレーキの原理
ディスク・ブレーキは、ホイールと一緒に回っている薄い円盤(ディスク)を、両側から摩擦材(パッド)ではさみ込んで止めるのがディスク・ブレーキのしくみで、ディスクは常に自動車の走行によって起こる気流の中で回転し、冷却されているので、フェードを起こしにくいという特徴があり
、乗用車の前輪に用いられています。 |
|
●セダン
最も一般的なタイプの箱形乗用車で前後2列の座席を備え、2ドアも4ドアもあります。 サルーンとも呼びます。
|
|
●リムジン
セダンを基本とし、運転席と後部の客席の間が仕切られた箱形乗用車です。 6〜8人乗りとしたものや、ボディを長くしたものもあります。
|
|
●クーペ
2ドアで前席重視のスポーティな乗用車で、一般に2ドアセダンよりルーフが小さく車高も低くなります。
バックドアがあるのをハッチバッククーペとも呼びます。 |
|
●コンバーチブル
折りたたみの幌屋根をもつタイプで、フルオープンからセミオープンまでいろいろあります。
|
|
●ハードトップ
本来は、コンバーチブルの幌のかわりに固いルーフを持つ車をいいましたが、現在はセンターピラーがなくドアにも窓枠のないものを指し、2ドアも4ドアもあります。
また、センターピラーがあってもサッシのないドアのセダンをピラードハードトップと呼ぶことがあります。 |
|
●ステーションワゴン
セダンの変形で、車室を長くして、その後部を仕切りのないトランクルームにし、後面にドアを設けたタイプです。
|
4.ナンバープレートの内訳
|
|
|
(1) 陸運支局又は自動車検査登録事務所を表示する文字 |
(例)
「福岡」福岡運輸支局
「熊本」熊本運輸支局
「宮崎」宮崎運輸支局
「宮崎」宮崎自動車検査登録事務所 |
(2) 自動車の種別及び用途による分類番号 |
●普通自動車 貨物自動車
1、10〜19まで及び100100〜199まで
●乗合自動車
2、20〜29まで及び200〜299まで
●乗用自動車
3、30〜39まで及び300〜399まで
●小型自動車 貨物自動車
4、6、40〜49まで及び60〜69まで
4000〜499まで及び600〜699まで
●乗用自動車及び乗合自動車
5、7、50〜59まで及び70〜79まで
500〜599まで及び700〜799まで
●特殊用途自動車
8、80〜89まで及び800〜899まで
●大型特殊自動車(次項に該当するものを除く。)
9、90〜99まで及び900〜999まで
●大型特殊自動車のうち建設機械に該当するもの
0、00〜09まで及び000〜099まで |
(3) プレートの大きさ |
普通自動車で
車両総重量8トン以上のもの
最大積載量5トン以上のもの
乗車定員30人以上のものは大型プレート
(4) 自家用か事業用かの別等を表示するプレートの色
自家用
レンタカー用
駐留軍人軍属私用等 |
白地
緑文字 |
事業用 |
緑地
白文字 |
(5) 自家用か事業用かの別等を表示する平仮名またはローマ字
●自家用
さすせそたちつてとなにぬねのはひふ ほまみむめもやゆらりるろ(一般用)
れわ(レンタカー用)
● 事業用
あいうえかきくけこを
● 駐留軍人軍属私用等
EHKMTY よ |
(6)一連指定番号
・・・1から99-99まで |
戻る |